膝の向こう側まで 藤野駅"陣馬山”登山
2020年3月初旬、当ブログの共同運営者イグジスト鈴木と相模原の陣馬山に登山に行ってきた。
1990年生まれ、今年で30歳を迎える我々(*鈴木は執筆中4月時点で誕生日を迎えた)、しかし2020年のファーストクオーターはどうもなんだか奮わない...
そのため、苦行を自らに自らに課すことによってに山々の持つ生命力、縁起にあやかろうという何とも邪な集いが今回の登山だ。というか前提として登山を苦行に位置付けているところが既に救いようがない。
当日の天候は曇り。雨だけは降らないようにと願いながら待ち合わせの荻窪駅で合流。ローソンでバカでかいコーヒーやおにぎりを買って中央線に乗り込んだ。
陣馬山の最寄の藤野駅は新宿からも1時間ほど、都内からもアクセスしやすい好立地だ。
暗雲立ち込める相模原の山々の稜線を車窓から眺める鈴木。
その目にはまだ若いながらも中間管理職の物憂げな悲哀が映っていた。
藤野駅に到着する。天候のせいかまだ全くテンションは上がってこない。
登山口は駅から徒歩で約30分ほどの距離。バスも選択肢にあったが次の便は40分後くらいだったため、一瞬躊躇った後に歩くことに決めた。
右肩のスレスレを車が通る長いトンネル。ここでなにか物語が始まるかのような、一抹の興奮を覚えた自分がいた。
あいにくの曇天とはいえちょうど桜の季節。小一時間電車に乗るだけで普段は感じることのできない素朴で懐かしい空気を堪能できる。
清流の流れる河原。夏は水遊びをしてスイカやキュウリを食べたい。
登山口から少し進むと徐々に道はアスファルトから砂利に切り替わっていく。民家の敷地すれすれを進むので本当に登山道なのか心配になる。
少し進むと斜面に一本の大きな桜の木を見つけた。正に見頃を迎えている。愚直に上るだけという行動そのものに既に飽きが来ていたのでよい休憩場だ。
日々の生活からほんの少し向こう側に来た気がする。
少しの休憩を挟んで進むといよいよ道も山らしくなってくる。
デスクワークメインのサラリーマン、体力は既に限界を迎えた気がしていたがまだ全行程の5/1程度。山というのは小刻みに絶望を挟んでくる。
無駄に走り出したり
大きな木を見上げてみたり
倒木を踏みしめてみたり
膝の具合を確かめたり
およそ登山開始から3時間程度で頂上に到着した。
曇り空で気温は低く風も冷たいが、たくさんの人たちで頂上はにぎわっていた。
こんなにもこの山に朝から登るもの好きがいるものかと失礼ながら驚いた。
山のシンボルの像を眺めながら、まずは持参したノンアルコールビールでねぎらう。冷えていて美味い。 が、疲労と寒さでお腹が冷える。
売店にはおでんや汁物の魅力的なラインナップが並ぶ。
山の上で食べる蕎麦の美味さははっきり言って尋常ではないので気を付けて頂きたい。
腹ごしらえを済ませ、下山前に2人で山頂のトイレに向かうと20人くらいが既に列をなしていた。男女入り乱れ、皆男性用のトイレのほうにに並んでいる。女性側のトイレも隣にあるのだが、そちらには誰も並んでいない。
訝しみながら我々も列の後ろに並び談笑していたら、おもむろに後ろに並んでいたおばあちゃんが女性側トイレに飛び出していった。 どうやら”日本人の同調圧力で男性側だけに並んでいるだけで実は女性側トイレも問題なく使えるのでは...”と予想したようだ。
彼女は扉を開け、数秒後に苦悶の表情で戻ってきた。どうやら女性側のトイレ内は汚物燦燦たる光景がおばあちゃんの目に飛び込んできたらしい。すっかり意気消沈してしまった。
おばあちゃんの登山の思ひ出を台無しにしたう〇ち爆弾魔をぼく達は許しません。
ということで下山を開始。
下りは難なく進む。
下りの方が実は疲れるという話を聞いたことがあるがアレは嘘だ。
降り際には太陽も顔を出してきた。
山の息吹をふんだんに感じる。
桜も綺麗だ。
日本の山村らしい風景が広がる。
ということでその後は無事バス停にたどり着き、車内では疲れ切って一言も会話を交わさず、陣馬山登山編は完。ご利益があったかどうかはわかりませんが、運動は気持ちいいということがわかった。
帰りは八王子駅で降りて稲荷湯さんでサウナきめた。
なんならサウナのための登山といっても過言ではない。
相模原は陣馬山。中央線で一本、片道2時間半程度。高尾山のちょっと奥。近道をすると満開の桜の木が一本、嬉しい出会い。頂上のトイレは惨状が広がっており老婆も困惑を隠しきれない。下山後に満身創痍の体でライドオンするサウナの破壊力は筆舌に尽くし難いのでMっ気サウナーには是非オススメしたい。 pic.twitter.com/jWMOowtWu4
— バニシングなおき@在宅サウナー (@vanishingnaoki) March 14, 2020
今回の登山は”女性のための登山情報サイト 山ガールネット”さんを大いに参考にさせて頂きました。
コロナが収束したらまた楽しく外出したいね、そらジロー?